Any number of times.
校舎にはいり、職員室を探す私。
職員室のプレートを見つけた私は直ぐ様入った。
『失礼します。今日からお世話になる高坂志生‹コウサカシオ›です。』
「ああ、高坂か、待ってたよ」
なんて優しく微笑む男の人。
初っ端から、馴れ馴れしいなあ、なんて一人心の底で呟きながら、応える。
『はぁ、宜しくお願いします。』
「ん-、高坂は1-Dね、担任は俺、田沼進‹タヌマシン›」
『はい、』
田沼先生には申し訳ないが生憎、私は、何組だろうが、誰が担任だろうが興味ない。
「どうでもいい...感じ?」
私の思いを見透かしたかのように言う先生。
『ははっ、』
誤魔化すかのように笑ってみる私。
あ-、苦手だな、この人。
私は直感的にそう思った。