Any number of times.
『龍騎の姫になって1年経った頃にね。』
-回想-
「...なあ、志生。」
何時ものように溜まり場で、ゴロゴロしていた私。
「今日から龍騎の姫変えるから。」
当然冷たく言い放ったのは総長の遥輝だった。
私は遥輝の言った言葉が理解できなかった。
『...え?』
「今日からこいつを龍騎の姫にする。」
そう言って出てきたのは。
「...ねぇ、沙汰‹サタ›くん、ここ何処?」
見知らぬ可愛い女の子だった。
「夏恋、うるさい。」
「んなっ、うるさいとはなによ-。」
"夏恋ちゃん"と楽しそうに話すメンバー。
『....な...んで。』
振り絞って出した声は震えていて。
視界は涙で霞んでいた。