Any number of times.
_MIASIDE_
バタンっと閉まるドア。
「...どうしよっ...」
「あいつにとっちゃ、溜まり場は思い出したくない過去の一つなんだろうな。」
そう言いながら私の頭に手を置く響哉。
「龍騎に裏切られた場所でもあるからな。」
なんて、自分の頭を掻きながら遠くを見つめる翼。
「....龍騎は、どうして志生を捨てたのよ....」
そう呟けばフツフツと怒りが込みあがってきて。
「どうして、あんないい子を捨てたりなんかっ!!!!」
私が感情的になっても意味なんてない。
分かっていても志生を傷つけた龍騎がどうしても許せなかった。