幕末彼氏!?
「そうか、ならお前も来い。」

坂本龍馬さんは

それだけいうと歩いて行ってしまう。

私と隆は

怪しみながらも、着いて行ってみることにした。


「あ、あの…どちらに行くんですか…?」

「その服じゃ目だつからな。着物屋だ。」

あ、確かに…さっきから目立ってしまっていた。

「でも、俺ら金ないっすよ」

隆が呟く。

確かに、荷物は現代に全て置いてきてしまっている。


「大丈夫、俺の知り合いの着物屋だから」

というと、立ち止まった。

私たちも立ち止まり見上げると


『着物屋 式』

という看板が。


「ほら、入れ」

扉を開けて、こちらに誘導している。


「お、おい、大丈夫なのかよ」

隆が小声で聞いてきた

「うん…悪い人じゃなさそうだし…行って見よ?」
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