幕末彼氏!?
「あ、あの!私は楯山みなみ…と申します。」
慌てて自己紹介し、
深々と頭を下げる。
「俺は、杉本隆…でござる。」
私は頭を下げたまま
「ぶっふぉww」
盛大に吹き出した。
「みなみちゃんに、隆くん!美男美女ねぇ〜!」
ユキさんは、先ほどのはスルーで
私達の顔をジロジロ見回していた。
「じゃあ、ユキ、こいつらをよろしく頼んだ。」
坂本さんは
それだけ言うと
そそくさと帰ってしまった。
「あら〜相変わらずね、あの人は…。さっ!早く着替えましょ!」
ユキさんは一瞬遠い目をしたが
すぐに切り替わり
私達を
たくさんの着物が並んでいるところへ
案内した。