幕末彼氏!?
「これなんかどうでしょうかね〜!?あら!これも似合うわ〜!」


ユキさんのテンションについていけない…


一体何回試着しただろうか…


「あ、あの、なんでもいいので…」


私は遠慮がちにそう言うと


「なんでも似合うから、決められないわ〜!じゃあ、隆くん!選んで!」


不意に指名された隆は


「は!?え、えと…」


いつもの隆らしくない

焦ってた。


「ふふふ…そういうことねぇ〜…」


ユキさんは何か呟いていたが

よくわからない。


「あ、あの、もうこれでいいです!」


私はその時に着ていた着物に決めた。


ピンク色で

綺麗な花が散りばめられている。



「お、おう。似合うよ」


ぎこちない笑顔で

いつも素直じゃない隆が

言うもんだから

なんか照れる。


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