私に恋をしてください！
たまちゃんの言う通りだ。
世の中で見るバカップルたちは、ただ相手を甘やかしているだけで、その人のために怒ったりすることが出来るくらいの男性が本当は理想だよね。

でも、今のところソラに対して違和感を感じることはない。

趣味や美的感覚がまるっきり一緒で、ソラの言う言葉だって、間違えてると思ったり、考え方が違うと思ったことは一度もない。

私よりも頭の回転が早いから、ついて行けてないのかな。

そんな話をたまちゃんにしたら、

『…なかなかないパターンかもね。あー、葉月にのろけられる時が来るなんて思わなかったぁ』

そう言うと、ガツガツパスタを食べ始めたたまちゃん。

『今度会わせてよ。葉月の彼氏を拝みたいぃ』
「クリスマスのアドバイスは？」
『そんなの、自分で考えなさいよ。手料理で彼氏の胃袋をガッツリ掴んで、勝負下着…は好みもあるだろうから、ありのままのアンタでいいでしょ』
「えー？ちゃんと考えてよぉ」

すると、目の前のたまちゃんは溜め息をついた。

『人の入れ知恵で、彼氏が喜ぶとでも思うの？アンタがしてあげたいことをしてあげて喜んでもらうことを考えようよ』

じっと私の顔を見つめたたまちゃん。
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