私に恋をしてください!
家に帰ってからお母さんにクリスマスはソラと過ごすことを伝えると、
『あとはお父さんからは私が話しておくから、葉月は心置きなくラブラブな時間を過ごしなさい』
と言われた時、
『ただいま』
玄関から声がした。
お父さんだ。
『今日のところは余計なことを言っちゃダメよ』
とお母さんに小声で釘を刺された。
「おかえり」
いつものようにお父さんをリビングで出迎えた。
『お、葉月、お父さんを待っていてくれたのか』
「まだ帰ってきて時間が経ってないだけだよ」
『時間が経ってないって、今11時半だぞ。そんなに遅くまで仕事してたのか?そんなに辛い仕事ならお父さんが健吾くんに頼んで仕事量を減らしてもらうようにするぞ』
出た、過保護。
これで高校生の頃は特に衝突していたのに、あの頃のことは一切忘れてしまったようで、相変わらずの娘溺愛な自分本位のおめでたい父親。
「仕事じゃないよ。友達とごはん食べに行ってたの」
『友達?こんな遅くまで誰とだ?』
「アールの頃の同級生だよ」
アールとは、私やたまちゃんが小中高と通っていたアール女学院のこと。
たまちゃんと一緒だったのは事実だし、お父さんにそこまで隠す必要はないし。
『あとはお父さんからは私が話しておくから、葉月は心置きなくラブラブな時間を過ごしなさい』
と言われた時、
『ただいま』
玄関から声がした。
お父さんだ。
『今日のところは余計なことを言っちゃダメよ』
とお母さんに小声で釘を刺された。
「おかえり」
いつものようにお父さんをリビングで出迎えた。
『お、葉月、お父さんを待っていてくれたのか』
「まだ帰ってきて時間が経ってないだけだよ」
『時間が経ってないって、今11時半だぞ。そんなに遅くまで仕事してたのか?そんなに辛い仕事ならお父さんが健吾くんに頼んで仕事量を減らしてもらうようにするぞ』
出た、過保護。
これで高校生の頃は特に衝突していたのに、あの頃のことは一切忘れてしまったようで、相変わらずの娘溺愛な自分本位のおめでたい父親。
「仕事じゃないよ。友達とごはん食べに行ってたの」
『友達?こんな遅くまで誰とだ?』
「アールの頃の同級生だよ」
アールとは、私やたまちゃんが小中高と通っていたアール女学院のこと。
たまちゃんと一緒だったのは事実だし、お父さんにそこまで隠す必要はないし。