私に恋をしてください!
★色々な夫婦の形~side SORA~
日曜日

土曜日は葉月のお母さんに会って、今日は・・・逆に俺の兄夫婦に葉月を会わせた。

突然俺が思い立ったことだけど、兄貴に葉月の存在を話していて会いたがっていたから、快く迎えてくれた。

『は、初めまして。清水葉月と申します』
『ソラの兄で海生(ウミオ)と言います。こちらは妻の芙美(フミ)、その隣は長女の都貴(トキ)で小学校6年生、で・・・』

リビングに後から入ってきた少年。

『長男の志貴(シキ)、小学校3年生。ふたりとも、ご挨拶は?』

志貴は立ったまま、都貴は座って挨拶をした。

『こんにちは』
『さ、みんなでごはん食べましょう』
「芙美さん、急に来たのに何だかすみません」
『いいのよ。ソラくんの彼女が拝めるなんて、こんな楽しいことはないもの。葉月ちゃんもゆっくりして行ってくださいね』

芙美さんはキッチンで準備を始めた。

『で、今日急に俺の家に来ようとした理由って、何?』

昨日葉月が帰った後に、急に思い立って兄貴に電話をしたから、知りたいんだろうな。

「昨日、葉月のお母さんに会ってさ。そこでお父さんとの夫婦仲を聞いてしまって」

昨日の出来事を兄貴に話した。
もちろんその前に葉月の了解を取って。
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