私に恋をしてください!
『どうしてそれを早く言わなかったんだ』
『そんなのお互い様でしょ?』

そんな2人の会話を、ソラは微笑んで見つめていた。

『専務、お母さん』

そして今まで黙って会話を聞いていたソラが、目の前の2人に向かって話す。

『僕はお2人を反面教師にして葉月さんと付き合いたいと思います』
『何?どういうことよ』
『気持ちを伝えられないパートナーにはならない、ということです。愛を言葉にして、お2人を余裕で超える溺愛を葉月さんにはしたいと思います。なので、この後、葉月さんを2泊お借りします』
『おい、人の娘を物みたいに言わないでくれ』

お父さんは冗談っぽくソラに反論した。

『それなら・・・葉月さんを溺愛したいと思うので、申し訳ありませんが、お2人はおふたりで夫婦水入らずでお過ごしいただけませんか?』
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