私に恋をしてください!
「そんな可愛いこと言うと、ここで襲うぞ」

と、布団の上に葉月を横たわせた。

『キャ!もぅ~』
「もぅ、何?」
『ソラはエッチなんだからって思ったの』
「好きな子の前で紳士でなんかいられるかっての。それに、本気でベッドと布団で別々に寝る気だったの?」
『だって、ここ実家だし。お父さんお母さんいるし』

布団の上で、葉月は俺が覆いかぶさっている状態で、小さな声で言う。

「へぇ、葉月は俺と同じ部屋にいながら、離れて寝ても平気なんだね」

と、俺は葉月から離れようとしたら、葉月の両手が俺の背中に回り、逆に引き寄せられた。

『嫌だ。ソラと離れて寝るなんて嫌だ』
「なら、ここで一緒に寝よ?」
『うん。でも・・・』
「ん?」

葉月に引き寄せられたお陰で、俺と葉月の顔の距離が近い。

そのまま、葉月からキスされた。
その仕草から、葉月の本音が見えた。

「ごめん。ちょっと葉月を試すようなことを言ってしまったけど・・・ここが実家の君の部屋であろうが、本能には勝てないみたい」

葉月の着るパジャマのボタンを外す俺。
全く抵抗しない彼女。
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