私に恋をしてください!
『それは、落ち着いたら本人から聞くといい。明後日、本人に会って来る。君は俺からこの話を聞いたことを暫く柳井君本人には黙っていてくれ。彼も君には今のところは秘密にしたいことだろうから』
ソラが数回、私に向かってキスを不意にしてきたのは、自分の欲情具合を確認するためだったのかな。
私を大切な人と見極めるためだったのかな。
会議室を出ると、茂木部長に"何かあったのか?"と聞かれたけど、局長の指示通り、
「土曜日にあるわかば堂書店のクリスマスイベントの打ち合わせ前の打ち合わせです」
『清水が出るの?』
「はい。村尾(ムラオ)さんはお子さんがもうすぐ生まれるらしくてピンチヒッターを今言われました」
『そんなの、高松あたりに出て貰えばいいじゃないか』
『すみません、茂木部長、僕が清水を指名したんです。高松は友達との先約があるらしくて断られまして。部長は先程いらっしゃらなかったものですから、事後報告になり申し訳ございませんでした』
離れた席から局長が口を挟んでくれた。
きっと局長がみんなに聞こえるように話したのは茂木部長の反論を食い止めるためであろう。
現に茂木部長は"頑張れよ"と私に言うだけで、それ以上は何も追及してこなかった。
ソラが数回、私に向かってキスを不意にしてきたのは、自分の欲情具合を確認するためだったのかな。
私を大切な人と見極めるためだったのかな。
会議室を出ると、茂木部長に"何かあったのか?"と聞かれたけど、局長の指示通り、
「土曜日にあるわかば堂書店のクリスマスイベントの打ち合わせ前の打ち合わせです」
『清水が出るの?』
「はい。村尾(ムラオ)さんはお子さんがもうすぐ生まれるらしくてピンチヒッターを今言われました」
『そんなの、高松あたりに出て貰えばいいじゃないか』
『すみません、茂木部長、僕が清水を指名したんです。高松は友達との先約があるらしくて断られまして。部長は先程いらっしゃらなかったものですから、事後報告になり申し訳ございませんでした』
離れた席から局長が口を挟んでくれた。
きっと局長がみんなに聞こえるように話したのは茂木部長の反論を食い止めるためであろう。
現に茂木部長は"頑張れよ"と私に言うだけで、それ以上は何も追及してこなかった。