私に恋をしてください!
★過去と向き合う時~side SORA~
陸と約束した金曜日。
俺は指定された個室ダイニングにいた。
まだ陸と"セミプロ"は現れていない。
その間に葉月にメールを送ろう。
今日は大学時代の友人が知人を紹介してくれることを教えると、
―"男の人ってそう言う飲みの場があることがうらやましい。楽しんできてね"―
葉月は、その知人が女性だとは考えないのだろうか?
嫉妬とか、ヤキモチとか焼いている様子もなく素直過ぎるメールの返信に、俺は不安になった。
『ごめんごめん。待ったよね。仕事が押しちゃって』
と、個室のドアをスライドさせながら陸が入ってきた。
「5分遅刻」
俺はそう言うと携帯を折りたたみ、テーブルの上に置いた。
『でも、もっと遅刻している人がいるわけだ。しょうがねぇなぁ、忙しい人だからあの人。お前のために来て貰えるだけでも有難く俺に感謝しろよ』
「まだ会ってもいないのにお前に感謝なんかできるかよ」
"とりあえず飲もう"と言うことになり、ビールのジョッキを合わせる俺達。
予定時刻から30分ほど過ぎたところで、個室のドアが開いた。
『ごめんごめん、お待たせした』
入って来たのは、スーツ姿の男性。
まぁ、俺達もそうだけど、仕立てが良く、着こなしもサマになっている。
男の俺から見てもイケメンだ。
俺は指定された個室ダイニングにいた。
まだ陸と"セミプロ"は現れていない。
その間に葉月にメールを送ろう。
今日は大学時代の友人が知人を紹介してくれることを教えると、
―"男の人ってそう言う飲みの場があることがうらやましい。楽しんできてね"―
葉月は、その知人が女性だとは考えないのだろうか?
嫉妬とか、ヤキモチとか焼いている様子もなく素直過ぎるメールの返信に、俺は不安になった。
『ごめんごめん。待ったよね。仕事が押しちゃって』
と、個室のドアをスライドさせながら陸が入ってきた。
「5分遅刻」
俺はそう言うと携帯を折りたたみ、テーブルの上に置いた。
『でも、もっと遅刻している人がいるわけだ。しょうがねぇなぁ、忙しい人だからあの人。お前のために来て貰えるだけでも有難く俺に感謝しろよ』
「まだ会ってもいないのにお前に感謝なんかできるかよ」
"とりあえず飲もう"と言うことになり、ビールのジョッキを合わせる俺達。
予定時刻から30分ほど過ぎたところで、個室のドアが開いた。
『ごめんごめん、お待たせした』
入って来たのは、スーツ姿の男性。
まぁ、俺達もそうだけど、仕立てが良く、着こなしもサマになっている。
男の俺から見てもイケメンだ。