君との近距離生活。
気付いたの。



気付いてしまった




私は龍くんのことが好きなんだ。



でも私たちは姉弟。義理であったとしても姉弟なんだ




それはわきまえとかないと…








ある日の夜。

『ねぇ~龍、好きって言ってよ…
最近エッチも適当じゃんっ…』

『はぁ?なんなの。そんなこと言うなら帰って。てか帰れ』

龍くんが凄く怖い声で女の人を追い出したのが聞こえた




―――コンコンッ

『龍くん…最近どうしたの…?』

『なにが?』

『龍くんイライラしてる。ねぇ
私、話があるの…』

ドア越しで話していた


私が"話がある"と言ったらドアを
開けて龍くんの部屋へ入れてくれた



『なに、話って』



『えっと…私…龍くんのこと好きなのっ…』


私の告白でシーンと静まり返る部屋。

そして龍くんが口を開いた


『は?何言ってんの、姉さん。
もしかして俺がキスしたから好きになったの?姉さんも他の女と同じ軽いヤツだね』




心臓が痛くなるほどショックだった

私って軽い女なんだ…


キスされたから好きだと勘違いしたんだね、そうなんだね。


そう思うと涙が止まらなくなった




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