あの日に出会ったキミと。


夢みたいだった。同い年の男の子とこんなふうに会話していることが。


「…俺、昨日東京からここにきたんだ。」


少しだけ切なそうに彼はつぶやいた。その表情は少しばかり寂しそうで。何となく”理由があってここへ来たんだな”と察した。


「学校も同じなんじゃない?俺この島の高校通うんだけど。」


「おんなじだね。私もだよ」


そういうと、自然に笑顔になった。
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