あの日に出会ったキミと。
「…おはようございます、一ノ瀬」


彼の整った綺麗な顔を見つめた。


「お嬢様、どうかされましたか?」


一ノ瀬は優しく聞いてくる。


彼の整った顔は私の家じゃ結構有名。
お姉さまたちが”彼を執事”に!!!とせがんでいたのに、どうしてこんな私の執事になったんだろう…。


まぁ、ここじゃ関係ないけれど。


私の名前は姫川蛍。姫川財閥の末っ子で、とある理由で、一年前に本家から小さな島の別荘に私だけ住んでいる。
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