あの日に出会ったキミと。
そういえばシャワーを浴びているとき、首元に虫に刺されたような跡があった。


蚊にでも刺されたかな。


そう思いながら椅子に座り、机に置いてあった本を読んだ。


するとメイドさんが食事を運んでくれた。


「ありがとうございます」


と言うと、メイドさんが微笑んで、


「いいえ、今日も残さずお食べくださいね」


と、優しい口調で言った。


ここに仕えている人は、比較的穏やかで、優しい人が多い。


フォークを手に取ると、食事を始めた。
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