あの日に出会ったキミと。
…また、しちゃった。


がくんと項垂れて自室のベッドに横になった。


すると、窓のところでカン!と何かを打ち付ける音がした。


カーテンで見えないけれど、何の音なの…?


カーテンを開けると、太陽の光と共に、結城さんが窓に鉄格子をつけていた。


「なっ…」


この鉄格子…私がここから逃げないように?


「…っ」


顔の熱がだんだんと冷めて、青ざめていくのがわかった。


目の前にいる結城さんもそれに気がついたのかもしれないけどそんなのどうでもいい。
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