あの日に出会ったキミと。
後ろから一ノ瀬や結城さんが追いかけてきているのも、私は悟っていたけど、そんなのどうでもいい。


とにかくこんなところにいたくない。


いつの間にか出ている涙。涙で顔がぐちゃぐちゃだけれど、気にしない。


門をすり抜け、とにかく走り続けた。


遠くへ、遠くへーー。


私はどこへでも行ける。いいや、行かなくてはならない。
< 56 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop