あの日に出会ったキミと。
…目が覚めると、また屋敷の自室にいた。


豪華なベッド…。


天蓋付きの大きなベッドの上に横たわっていた。


また戻ってきちゃったんだな…とまた溜息をついてしまった。


「…目が覚めましたか」


声のする方を見ると、そこには一ノ瀬がいた。


「一ノ瀬っ…!」


「お身体は平気でしょうか?」


私を見て優しく尋ねる一ノ瀬。


時計を見ると、時計は二時を指そうとしていた。


「…今何時ですか?」


「…午前二時でございます」


「…そうですか。」


溜息をつくと、乱暴に部屋のドアを開ける音がした。
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