あの日に出会ったキミと。
「まだ…わたくしが怖いですよね」


切なそうにまつげを伏せながら小さく笑うと、部屋のドアのほうに向かった。


「一ノ瀬っ…」


思わずベッドから出て彼を追いかけた。


一ノ瀬はこんな顔しないっ、一ノ瀬…!


彼に思わず後ろから抱きしめると泣きながら突発的に言葉を出してしまっていた。
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