あの日に出会ったキミと。
さっきから胸の鼓動がうるさかった。


どうしよう。一ノ瀬の顔見れない。


一ノ瀬の優しい笑顔を思い出すだけで、胸がキュンっと高鳴る。


いやね、いつもの私じゃないみたい。


昨日のことを思い出すだけで顔が火照っていくのがわかった。


俺って、一ノ瀬が言ってた。


いつもは私なのに、俺って。


何だか経験したことのないこの謎の想い…。


訳がわからず、とりあえず頭をブンブンと振り、部屋を出た。


「…お嬢様、お早うございます」


メイドさん達が私に向かって挨拶をしていく…。
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