あの日に出会ったキミと。
「…蛍様、さがしましたよ」


咄嗟に低い綺麗な声がして振り返ると、タキシード姿の一ノ瀬が綺麗に微笑んでいた。


その姿を見た瞬間、胸の鼓動がものすごく速くなって、顔が熱くなるのがわかった。


上手く返事が出来なくて思わず下を向いてしまう。


それを見た一ノ瀬はゆっくりと私のところへ歩み寄り、綺麗に微笑んだ。


私の頭を優しく撫でてきたので更に顔が熱くなるのがわかり、どうすればいいかわからず思わずワンピースの裾を握る。
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