あの日に出会ったキミと。
大広間へ向かう途中に、ばったりとあのメイドさんに出くわしてしまった。


やっぱり私は思わず一ノ瀬の後ろに隠れてしまう。


「…一ノ瀬さん、そちらは?」


少し冷たいメイドさんの声がして、私はビクッと身体を震わす。


「後ほど紹介します。今は大広間へ」


一ノ瀬は厳しい声を出した。


「…っ!」


メイドさんはパタパタと走って行ってしまった。
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