あの日に出会ったキミと。

メイドさんの失敗とキス

「…蛍様、こちら、新しく入ったメイドでございます」


さっきの一ノ瀬のことが好きなメイドさんが私のことをジロジロ見てくる。


私もなるべく目を合わせていたので、彼女がどれだけ美人か、何となくわかった。


ふさふさの長いまつ毛に、大きな目。紅い口紅は綺麗に光っていて、艶のある茶色の巻髪…そしてすらっとしてて、とてもスタイルがいい。


「えっとぉ、朝永美姫ですぅ」


可愛らしい声で、自己紹介をした。


「朝永さん…よろしくお願いします」


軽く会釈をし、朝食を食べる。
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