あの日に出会ったキミと。
朝食を終えると同時に、いつの間にか一ノ瀬は私の後ろへ立っていた。


早く行きたいなとか思っていたその矢先、事件?は起きた。


隣で朝永さんが私に紅茶を入れてくれていた。


私がありがとうございますと言うと、彼女は紅茶の入ったカップを落としたのだ。


「あっ…!」


そのカップは私の太腿の上に乗っかり、落ちてしまった。


「何してるんですか!!朝永!」


誰かがそう叫びながら私の元へ駆け寄ってきたその瞬間、誰かにふわりと抱き抱えられた。


「…!!」


ふわりと、嗅いだことのある匂いがする。
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