Ambiguous me
A cherry tree and me
「それにしても、2年連続同じクラスなんて運命感じるよね。」
クラス分けのプリントをひらひらさせ、私の机の上に座りながら、
友人である鈴木美咲は言う。
「本当だよね。全部で6クラスだから・・・6分の1の確率・・・だよね?」
「ちょっと…それくらい自身持って言ってよ。ま、そうだね。アンタの言うとおり。半分以下の確率ってわけだ。」
群れることを辞め、どうしようか迷っていた私に目をつけて話しかけてきたのが、美咲だった。
明るくさっぱりとした彼女は、誰からも好かれていた。ただ、どうしても多人数が苦手で、私と同じく悩んでいたらしい。
似たような境遇に立っていた私たちはそんなこんなで、すぐに意気投合した。今では、この学校で一番の友達だ。
美咲は、片手でひらひらさせていた紙を両手で持ち直し、うーん、と唸った。
「どうしたの?」
「いや・・・相変わらず担任の名前は書いてないんだなーって思って。」
私は席を立ち、彼女が見ているピンク色の紙を覗き込んだ。
「そうだね。まぁ、担任団は去年とそうメンバー変わらないでしょ。」
それに、スリルあっていいんじゃない?と私が付け加えて言った。
「ん~、スリルはあるんだけど、正直こういうスリル、いらないカモ。」
美咲は紙を2つ折にして机から降り、それを仕舞いに自分の机へと向かった。
(美咲はああ言うけど、私はこのスリル、結構好きかも。ワクワクするし。)
私は視線を窓に映る桜の木に向けた。
この学校は田舎にあり、草木が生い茂っている。
とても美しいところだ。
風が吹き桜の花びらがハラハラと踊るのをみて、私は新たな生活に胸を弾ませた。
クラス分けのプリントをひらひらさせ、私の机の上に座りながら、
友人である鈴木美咲は言う。
「本当だよね。全部で6クラスだから・・・6分の1の確率・・・だよね?」
「ちょっと…それくらい自身持って言ってよ。ま、そうだね。アンタの言うとおり。半分以下の確率ってわけだ。」
群れることを辞め、どうしようか迷っていた私に目をつけて話しかけてきたのが、美咲だった。
明るくさっぱりとした彼女は、誰からも好かれていた。ただ、どうしても多人数が苦手で、私と同じく悩んでいたらしい。
似たような境遇に立っていた私たちはそんなこんなで、すぐに意気投合した。今では、この学校で一番の友達だ。
美咲は、片手でひらひらさせていた紙を両手で持ち直し、うーん、と唸った。
「どうしたの?」
「いや・・・相変わらず担任の名前は書いてないんだなーって思って。」
私は席を立ち、彼女が見ているピンク色の紙を覗き込んだ。
「そうだね。まぁ、担任団は去年とそうメンバー変わらないでしょ。」
それに、スリルあっていいんじゃない?と私が付け加えて言った。
「ん~、スリルはあるんだけど、正直こういうスリル、いらないカモ。」
美咲は紙を2つ折にして机から降り、それを仕舞いに自分の机へと向かった。
(美咲はああ言うけど、私はこのスリル、結構好きかも。ワクワクするし。)
私は視線を窓に映る桜の木に向けた。
この学校は田舎にあり、草木が生い茂っている。
とても美しいところだ。
風が吹き桜の花びらがハラハラと踊るのをみて、私は新たな生活に胸を弾ませた。