それでも、やっぱり君が好き。



「期限はつけない。また明日、お昼ね。……バイバイ」




 茜に別れの言葉をかけられて気付く。


 やべ、部活……!




「ん、じゃあまた明日、昼な!」




 立ちっぱなしの二人に笑顔で声をかけ、返事を待たずに背を向けて小走りした。




 後ろから送られてきたのは涼峰さんからの挨拶。




「……っ、バイバイっ」




 たるんだ顔を見られては困るので、振り返らずに右手を上げた。



 オレが心の中で舞い上がったのは言うまでもなかった。


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