それでも、やっぱり君が好き。


「ん……っ」



 大きく伸びをする。


 背中が真っ直ぐになった感じがシャキッとして気持ちいい。



 ごろりと寝返りを打って、ベットの下に転がっていたデジタル時計を手探りで探して掴む。


 やべ、これベットの下に落ちてたけど大丈夫か?




 掴んだ時計を寝っ転がりながら見る。


 五時十二分。



 見終わるとすぐに時計を頭上にある、ベットの物を置けるスペースに置く。




 六時間目が三時頃に終了したのに、その後部活動のPRを見せられた。


 だがもうオレは、バスケ部に入ると決めている。


 だからそんなものを見るのは正直言って時間の無駄だった。



 それに、見る時間があったのならランニングとバスケの練習がたくさんできたというのに。
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