それでも、やっぱり君が好き。


 ごろりとまた寝返りを打ち、たまたまあったタオルケットに顔を埋める。


 考えているのはもちろん凛のこと。


 あんな怯えた顔をされたのは、正直言ってダメージハンパなかった。



 女子に怯えられるって結構傷つくんだ、という事を今日初めて知ることになった。




 話しかけると怯えさせてしまう。


 渡そうとすると手を伸ばすことさえ出来ない。




 そんな彼女の攻略方法。


 正しいやり方は分からない。



 だけど、オレは――――――君と一緒にいるために実行する。



 帰り道、考えた計画を。





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