それでも、やっぱり君が好き。
「近づかないでよこの変態。凛、危ないから気を付けて」
両手を大きく広げて凛を隠す茜。
「おいっ! 誰が変態だ! オレが何かしたか!?」
「変態に理由なんかない」
……何か変なこと言い出したよこの人ー。
オレ何もしてないよね? そうだよね?
ともかく、オレは二人に近づいてはいけないらしい。あ"ー……死にたくなってきた。
仕方無い。この距離で話すしかねぇか……。
「はぁ。貴重な休み時間が変態なんかのせいでなくなる。ね、凛」
なんかで悪かったな。
繰り返し言うけどオレは変態じゃねぇ!
幸い凛は何と言えばいいのか困っているように見えた。
良かったー。凛が頷いてたらオレ飛び降りてたかも。
つーか茜、何かキャラがおかしくなってねーか!?
でも茜の言う通り、オレが早く言わないと休み時間がなくなってしまう。
オレは胸の鼓動を感じながら、意を決して大きく口を開いた。