それでも、やっぱり君が好き。
 

 あー、いいなー、そんな至近距離に居られて。



 オレの視線を感じて、茜は自慢げに笑いながら無駄に凛に触れていた。


 くっ……! ムカつくなぁアイツ!




 秘密話が終わったらしい凛は、べそをかいたような顔で「でも……っ」と言っていた。


 反対に、茜は悩む凛をご機嫌な様子で見つめていた。


 鼻歌でも歌い出しそうな勢いだ。



「うぅ﹏﹏﹏﹏﹏﹏っ」



 凛は悩んでいる!


 ……なにを悩んでいるんだ?



 曇った表情で、凛はすっと顔を上げる。



「……そっ、そのじょうっ、けん、のむ……っ」


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