それでも、やっぱり君が好き。


 勇輝は別にいいらしく、オレと勇輝で教室を出ようとすると、友達と喋っていたミナが唇を尖らしながら声をかけてきた。



「圭太君と勇輝君サボりー!?」


「まぁなー」



 勇輝が喋らないのでオレが返事を返す。



 ミナはなぜか気落ちした様子でオレを見つめた。



「うちも、サボりたいなぁ……」



 仕方無いな、と溜息をつき、ミナの頭をくしゃくしゃと撫でた。



「お前はちゃんと授業受けろよー」



 そう言い残し、オレは教室を離れていく。


 勇輝も俺の後をついてくる。



 その時、オレはミナの顔が赤くなったのに気が付かない振りをしていた。


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