それでも、やっぱり君が好き。
「すごいな、圭太。すぐに告るのも驚いたけど、治してやる、なんて」
「ハッ、まぁな」
オレはこれだけは、自慢していいと思った。
絶対にしないけど。いや、出来ないけど。
勇輝は上がっていた肩の力を抜き、オレに尋ねた。
「なぁ」
「ん?」
次の言葉までに、数秒かかった。
ハテナマークが頭の上で跳びまわるオレに、勇輝は大声で叫んだ。
「どうしてそうなった!?」
「は!?」
ビックリして頭の上のハテナマークは散らばっていってしまう。
どういうことだ?
さっきの説明を聞いていなかったのか?
でも、内容は言っていた。
散らばったハテナマークが戻って来て、頭の上でくるくる舞う。