それでも、やっぱり君が好き。
* * *
何とか開けた屋上の扉。
来るまでがすっげー長かった。
歩くの遅いからやめろということなのか?
さりげなく、俺に諦めさせたいという心が見えている。
が、先客がいた。
それも、普通の生徒ではなく、ガラの悪そうな三年生くらいの男達。
煙草を吸っている人もいたところを見ると、いわゆる『不良』というやつらだ。
俺達三人は仕方無く、違う場所に移動することにした。
校舎内をブラブラして、昼食を食べれる所がないか探していると、
「お、こことか……どうだ? 使われてない教室だろ、ここ」
「そうね」
カーテンの掛かった、暗い教室。
名前が書かれていたであろうプレートは、シールが取り外されている。
夜に来たら確実に何かが出そうだ。