それでも、やっぱり君が好き。


 中の様子を覗きながら扉をスライドさせると、少々埃(ホコリ)っぽい匂いがした。


 教室の半分に机が積み重ねられていて、段ボールなども沢山ある。



 俺は窓辺までずかずか歩き、カーテンをざぁっと開けた。


 その瞬間、太陽の光が教室を照らす。



 
「仕方無いから、今日はここで食べるか」



「え、ここで食べるの?」



「……やだ、なぁ……」




 一斉に反対の言葉を言われてしまう。




「じゃーどこで食べるんだよ」
 


「自分の教室とか」


 
「うん、それがいい!」



「さりげなく別々に食べようとしてるよな!?」




 本当に俺の事が嫌なんだとまた感じ、少ししぼんだ。


 だが、しぼんでいる場合では無い。過ごせる時間も無くなってしまう。


 
「もうここでいいだろ。嫌な人は代わりとなる部屋を言って」
  


 俺が言うと、彼女達は渋々頷いた。




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