それでも、やっぱり君が好き。


 オレが不満気な声をあげても、茜はスルーして話を進める。




「その二、凛に手を出さないこと。あまり喋りかけないこと」



「え、何それ意味分かんねーよ」



「その三、私達の言う事を聞くこと」



「もうそれでその一その二、できるじゃんか」




 オレのツッコミは、虚しくもスルーされてしまった。何かオレの扱い酷くね?



 箸を置いて、溜息をつく。



 
「いいよ、その条件呑む」




 言うと、茜は微かに微笑んだ。




「朝倉なら、そうすると思った」


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