それでも、やっぱり君が好き。
「今日は、男とは何なのか、ということを説明する」
ちょっぴり先生っぽい口調にし、黒板の前に立つ。
「……お……おとこぉ……?」
最後が弱々しくなっていて、大変可愛かった。こんなのを毎日聞けたら最高だ。
オレは白いチョークを強く握り、緑色の黒板に漢字一文字を大きく書いた。
静かな教室に黒板に書くカツカツという音が響く。
『男』
先生がするみたいにグーにした手で、漢字の横をコンコン叩く。
「『男』(オレ)――――――。
それは、お笑いが好きで、バスケが好きで、勉強が嫌いで、
喋るのが好きで、グリンピースが嫌いで、ゲームが好きで、
凛が好きなんだぁっ!!」
シーーーーーン