それでも、やっぱり君が好き。


 すっかり静まり返った、太陽の光が差し込む教室。



 ついつい気分が向上して、えっと、えーっと……。


 オレについて話してしまい、しまいには大声で告白だ。


 恥ずかし過ぎる…………!!



 穴があったら入りたいとは、正にこのことだ。



 今まで鼻で笑っていたが、悪かった!


 ことわざ正しいな!


 オレが良く分かっていなかった!




 そんな微妙な空気の中で、涼峰さんが(さっき『凛』って呼んじまった!) おずおずと茜に尋ねた。

 

「……え、えっと……男子は、皆そうなの?」



「違うわね。きっと朝倉のことよ」




 図星だ。……恥ずかしい……。


< 61 / 105 >

この作品をシェア

pagetop