それでも、やっぱり君が好き。

「男ってどういうイメージ?」

 

「凛さ、男ってどういうイメージなの?」



 温かい春の日差しが降り注ぐお昼ごろ。


 県立大銘高等学校の屋上でオレたち三人は、仲良くランチタイムを楽しんでいた。



 相変わらず凛――――――じゃなくて涼峰さんはオレには近付いてくれないこの頃です。心折れそう……。


 なのに頑張っているこのオレに、誰かご褒美をくれないな。涼峰さんとか。




 小さな形の良い口をもぐもぐと動かしながら、涼峰さんは首を横に傾ける。



 ごくん、と音がしそうな感じで飲み込み、涼峰さんは小さな声で答えた。



「……えっと、不潔で、変態で、自分勝手で、嘘つきで、最低なやつかなっ」




 何故これはすらすらと言えるのか。

 

 つかオレそんな不潔? 


 変態っつーのはちょっと、まぁあれだけど、自分勝手、嘘つき、最低なやつ……。


 あっはは、全部オレに当てはまってねーや! やったー!

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