それでも、やっぱり君が好き。


 うわー、マジか。こんなもの、やる人いんのか?


 でも、オレの友達も、こういったシミレーションゲームみたいなのをやっていた人がいた気がする。



 『イケメン宮殿♥秘密の約束 女性向け恋愛シミレーションゲーム』



 これの歴史バージョンもあった。



 それより、恋愛シミレーションゲームか。

 
 恋愛、シミレーション、ゲーム……。


 

「おぉっ!?」


 
 さっきまで黙々と食べていたオレがいきなり叫んだのだから、二人はかなりビックリしたようだった。


 
 不快そうに、茜が冷たい目で睨む。



「……なに」



「り――――――じゃない、涼峰さんっ、西洋風と日本風どっちが好きか!?」




 めっちゃビクッとされたが、オレは希望でいっぱいで心に傷は残らなかった。

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