君との景色
え?


俺は物音がしたほうを振り返る。



「お兄ちゃん…」

彼女がそういった。



お兄ちゃん?


彼女の?


そういえば、彼女の前の担当の人が…


『夢歌ちゃんね、両親が亡くなってて
さ、それでよくお兄ちゃん

…えーと夢音(ゆうと)くんだったけな?

毎日欠かさずきているんだよね。』


それがこいつのことか。







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