チョコミントが溶ける頃に




 え…………!?



          ・・・
 ぼくのことが、好きだった?






 高校で再開したっていう男の人は――――――ぼく!?






 再開ってことは前に会ったことがあるということだけど……思い当たる節がない。



 とりあえず全て読もうと画面に目を戻した。





______________




本当は、気持ちを伝えないつもりだった。




けど、ごめん。



一緒に遊んでたら気持ちを閉じ込められなくなって……。


わたしの気持ちを知ってもらいたかったんだ。




「ぼくにはこんなことしかできない」って呟いてたけど、世尾くんは十分魅力的だし、私に色々なものを与えてくれたよ。




わたしの我儘に付き合わされた世尾くんは、わたしなんかと出逢わなければ、遊ばなければよかったって後悔をたっくさんさせていると思う。


ちょっと悲しい気持ちはあるけど、構わないよ。




わたしがしたことの、代償だから。




でも、これだけは忘れないでほしいな。



わたしは、あなたに出逢えて、とても幸せでした。


暗かった人生にカラフルな色を塗ってくれた。




あんまりアピールできない見てるだけの恋だったけど、片想いって意外と凄く幸せなの。



小さなことで喜べるから。



付き合ってしまったらそれが当たり前になっちゃうんだよね。



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