チョコミントが溶ける頃に
勝手に現れて勝手に消えてったわたしが言うのもなんだけど、世尾くんに出逢えたことに後悔はないよ。
あ、あとね、今だから言っちゃうけどカップルって思われてたのも嬉しかったんだ。
……でも、世尾くんの気持ち分からないままこの言葉を打ってるから……わたしのことをあまり良く思ってなかったらごめんなさい。
うざいよね……。
わたしが例え死んでしまっても、わたしの為に泣かないで欲しいです。
わたしを想って泣いてくれるのは嬉しいよ?
けど、やっぱり涙よりも笑顔が好き。
泣いてたらデコピンしに行っちゃうよ!
綺麗な女の人と結婚して、おじいちゃんになるまで幸せに生きてね。
わたしからのお願いだよ。
It was good that I was able to meet you.
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読み終わっても、何度も何度も生嶋さんからのメッセージを読み直した。
ぼくだって、生嶋さんとデートできて楽しくて幸せだった。
浮かれてしまうほど、幸せだったんだよ。この気持ちに嘘はない。
ぼくは生嶋さんの人生を彩れていたんだ。
生嶋さんみたいな人に思われてぼくは幸せ者だったんだね。
光栄と言ってもいいほど、ぼくには勿体無い人だった。
もう枯れてしまったと思っていた涙がまたぼろぼろ流れ落ちる。
“It. was good that I was able to meet you.”
『わたしはあなたに出逢えてよかった』
「……うっ、うわぁ……っ……うわぁぁぁぁぁ!!」