恋のウラオモテ

キーンコーンカーンコーン
朝のHRを告げるチャイムの音が響く。
その音と同時に先生が入ってきて、さっきまで話していた生徒たちは慌てて席についた。


静かになった教室では先生が何も言わないため沈黙が続いた。

そして、しばらく考え込んだあと


「今日は特にすることもないし席替えをするぞー。」

先生が席替えの話をした瞬間、さっきまで静かだった教室は再び生徒たちの声で騒がしくなった。

席替えか…。

今の私の席は廊下側の一番前。
いいか悪いかで言ったら明らかに悪いであろう場所だ。
しかし、今日でこの席ともお別れ。
別にいまの席に不満があるわけではないけど、もう少し日当たりのいい席がいいなぁなんて思ってる自分もいた。

「じゃあ主席番号順にクジを引いてけー。」

その合図で一番最初の人、次の人とみんな次々にくじを引いって言った。
私は出席番号が割と早い方なので、順番はすぐ回ってきた。
そしてクジを引いて紙を広げると…

「17番…どこだろ。」

黒板を見て自分の席の場所を確認すると、そこは日当たりがいい窓側の一番後ろだった。
やったぁ…。
嬉しさを隠しつつ新しい席に座った。
隣の人はまだ決まってないみたいたけど誰だろう。まぁアイツ以外だったら誰でもいいか…。








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