だーいちゅき
「可愛い子連れて来たー!」
中山くんは、観覧車に並んでいる集団に話しかけた。
「なんだよー、ナンパしてんなよ」
「つーか、この子……」
茶髪の人がアタシを見た後、金髪の人を見た。
「え?何?」
よくわからずアタシが戸惑っていると
「柳田ちゃんだよね?」
と茶髪さんが聞い来た。
「はい。柳田です。」
「そっかそっか。」
なんだろう?
何でアタシの名前知ってるの?
『次の方どうぞー!!』
「にし、お前乗れよ」
茶髪さんが金髪さんに向かって言った。
「は?」
「いいから。入れって!ほら!」
金髪さんをゴンドラに乗せた茶髪さんは、アタシを見て「柳田ちゃんも乗りなー!」とゴンドラに誘導してきた。
よくわからず、なすがままなアタシはゴンドラに乗せられた。
「ここは2人で!」
従業員のお兄さんに言った茶髪さん。
お兄さんはカギを閉めた。