いたって普通の恋愛話
「えっ!いゃ…その、この頭のやつ、下ろして下さいっ‼︎」
少し恥ずかしい。
「あははっ!君もしかして照れ屋?顔真っ赤だよ?」
ニヤニヤしながら言われるのに、少々カチンときた!
「そんなことないです、離してください。訴えますよ?」
「うわ〜、こんなに協力してあげたのに、酷いわ〜!」
「…それはありがとうございます。」
「意外と素直。」
確かに、これまで色々と、協力してくれた。本当に感謝してる。優しくしてくれたし……お客だからか。
レジでお会計を済ませる。
敬樹さんは、わたしが店を出るまで送ってくれるらしい。
「本当にありがとうございました。なんとお礼を言えばいいか……」