いたって普通の恋愛話
「友梨ちゃんって言うんだー!可愛い名前だね!」
「〜っ⁉︎」
気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い。
知らない人に名前で呼ばれるのがこんなに気持ち悪いなんて…
全体を舐める様に見られるその目がとても気持ちが悪かった。
あまりの恐怖に視界が滲んてきた。
「っあ、…」
ブルブルブル…
身体も
震えが止まらない。
「ゃ…だ、……やだっ…」
「おい、友梨ちゃん震えちゃってんじゃん笑」
「でもそんな顔もいいね〜」
もう誰の言葉も聞こえない、それぐらいに私の心は、恐怖で支配されてた。
「……ぃ……こゎぃ…やっ…誰か」