いたって普通の恋愛話

さっきの人とは違う、温もりのある手で、私の腕を掴んだ、いや、そっと包んだの方が言葉的には合っていた。







「なになに〜?王子様登場デスか〜?
いや、カッコいいね〜⁉︎悪いけどこの子、今から俺らと遊ぶから、返して?」








まだ諦めてくれる気はないらしい、彼がピアスをいじりながら、言った。









言葉こそ、ヘラヘラしてるが、その真っ黒な目には、怒りがこみ上げてる様に、見える。
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