いたって普通の恋愛話
「「じゃあねー!また明日!」」
…行ってしまった…
そうなると必然的に、私と木村君との組
み合わせになる。
「「…………」」
「じゃあ、行くか?」
「へっ⁉︎、…い、いや、いやいやいやいいよいいよ!私1人で帰れるし、手をわずらわせる訳には………そ、それにほら。私を襲う人なんか、よっぽどの変態じゃないと、いな…「それで今日ナンパされてた奴が、よく言うよ。」
「…でも、本当に大丈夫だから、気持ちだけで!」
「ハァー…」
ため息をつかれてしまった…。
「俺が送りたいんだっつの!心配なんだよ。それぐらい分かれよ。」
「イタッ」
デコピンをされてしまった。
「それに………」
「………?」
「今度は、ピンチの時、最初から守ってあげたいだろ?」
ドクンッ……
「////」
あぁ。なんでだろう。すごく顔が熱い。
「あっ!ありがと…ぅ」
顔が赤いせいで、木村君の顔を、まともに見れない。
俯きながら、感謝の気持ちを伝える。
「ははっ!どういたしまして」
そうやって笑う彼の横顏は、茜色の夕日に照らされて、とても眩しかった……。